墓じまいの流れを8ステップで解説|手続き・期間・進め方の注意点

墓じまいの流れは、親族への相談から新しい供養先への納骨まで、大きく8つのステップで進みます。やることが多く「何から手をつければいいの」と迷いがちですが、順番さえつかめば一つずつ確実に進められます。

完了までの期間は、おおむね2〜3か月が目安です。この記事では、墓じまいの流れを8ステップでわかりやすく解説し、各段階で必要な手続きや書類、期間、そして親族やお寺とのトラブルを防ぐ進め方の注意点までをまとめます。

目次

墓じまいの流れの全体像と必要な期間

墓じまいは、親族の合意から新しい供養先への納骨まで、順番に進める作業です。まずは全体像を一枚の地図のようにつかんでおくと、迷わず進められます。8つのステップと、それぞれのおおよその位置づけを確認しましょう。

墓じまいは8つのステップで進む

墓じまいの流れは、次の8ステップに整理できます。「人に相談する→場所と書類を準備する→工事して納骨する」という大きな3つの山がある、とイメージするとわかりやすくなります。

ステップ やること
1 親族で相談し、墓じまいの合意を得る
2 お墓の管理者(お寺・霊園)に意向を伝える
3 新しい納骨先(改葬先)を決める
4 埋葬証明書・受入証明書を入手する
5 市区町村で改葬許可証を取得する
6 石材店・墓じまい代行業者に依頼する
7 閉眼供養を行い、遺骨を取り出す
8 墓石を撤去し、新しい供養先へ納骨する

完了までの期間は2〜3か月が目安

墓じまいは、思い立ってから完了まで2〜3か月ほどかかるのが一般的です。時間がかかるのは、親族やお寺との相談、書類の取り寄せ、工事の日程調整といった、相手のある作業が含まれるためです。

とくに親族の合意やお寺との調整は急げない部分です。お盆やお彼岸など、新しい供養先への納骨に区切りのよい時期を考えている場合は、そこから逆算して早めに動き出すと安心です。

最初に全体像をつかむと迷わない

墓じまいでつまずきやすいのは、順番を飛ばしてしまうことです。たとえば新しい供養先を決める前に工事を頼んでしまうと、改葬許可に必要な受入証明書が用意できず、手続きが止まってしまいます。

最初に8ステップの全体像を頭に入れておけば、「次に何をすればいいか」が見え、無駄なく進められます。費用の全体像も先に知っておきたい方は、墓じまいの費用相場の記事もあわせてご覧ください。

墓じまいの最初のステップは親族とお寺への相談

墓じまいで最も大切なのが、最初の「相談」です。親族の合意とお寺への配慮を欠くと、後々のトラブルにつながります。工事や書類より先に、まず人との合意を固めましょう。

ステップ1 親族で話し合い合意を得る

墓じまいで最初にすべきことは、関係する親族全員と話し合い、同意を得ることです。お墓は特定の一人だけのものではなく、一族みんなにとって大切な場所だからです。承継者が独断で進めてしまうと、「勝手に決めた」と後から深刻な対立に発展しかねません。

ポイント

なぜ墓じまいをするのか、新しい供養先はどこにするか、費用は誰がどう負担するかまで、早い段階で共有しておきましょう。全員が納得してから進めることが、結果的に一番スムーズな進め方です。

ステップ2 お墓の管理者に意向を伝える

親族の合意が取れたら、次に今のお墓の管理者、つまりお寺や霊園に墓じまいの意向を伝えます。とくに寺院墓地の場合、お寺は長くお墓を守ってくれた相手です。

いきなり「墓じまいします」と切り出すのではなく、事情を丁寧に説明し、理解を求める姿勢が大切です。この相談を飛ばして先に工事業者を手配すると、お寺との関係がこじれる原因になります。あわせて、後の手続きで必要になる埋葬証明書を発行してもらえるか、確認しておきましょう。

早めの相談が離檀料トラブルを防ぐ

墓じまいで最も多いトラブルが、お寺に支払う離檀料をめぐる行き違いです。離檀料に法律上の支払い義務はなく、相場は3〜20万円ほどが目安ですが、まれに高額を求められる例もあります。

これを防ぐ最大のコツが、早めに、丁寧に相談することです。事情を理解してもらえれば、円満に話が進みやすくなります。

万一、相場からかけ離れた金額を求められた場合は、内訳を確認し、それでも折り合えなければ自治体の消費生活センターや弁護士に相談しましょう。離檀料については離檀料の相場とトラブル回避の記事で詳しく解説しています。

新しい供養先を決めて必要書類をそろえる

相談が済んだら、遺骨の移し先を決め、行政手続きに必要な書類をそろえます。この段階は順番が重要で、供養先を先に決めないと書類がそろわないため、流れに沿って進めましょう。

ステップ3 新しい納骨先を決める

取り出した遺骨をどこへ納めるかを決めます。永代供養墓、樹木葬、納骨堂、散骨、手元供養など選択肢はさまざまで、選ぶ方法によって費用も供養の形も変わります。

この段階で供養先を決めておく必要があるのは、次のステップで必要になる「受入証明書」を、新しい納骨先から発行してもらうためです。「子や孫に管理の負担を残したくない」なら管理不要の永代供養、自然に還したいなら樹木葬や散骨、というように希望に合わせて選びましょう。移転先選びは全国の霊園・供養先を探すページから比較できます。

ステップ4 埋葬証明書と受入証明書を入手する

改葬許可証を申請するために、2つの証明書を用意します。1つは「埋葬(埋蔵)証明書」で、今のお墓の管理者(お寺・霊園)に発行してもらいます。もう1つは「受入証明書」で、新しい納骨先の管理者に発行してもらう、遺骨を受け入れる証明です。

どちらも申請先の役所に提出する大切な書類です。お寺が埋葬証明書をなかなか出してくれないと手続きが進まないため、ステップ2でお寺との関係を良好に保っておくことが、ここで効いてきます。

ステップ5 改葬許可証を取得する

遺骨を別の場所へ移すには、「改葬許可証」が必要です。これは「墓地、埋葬等に関する法律(墓地埋葬法)」で定められた手続きで、許可証がないまま遺骨を移すことはできません。

今のお墓がある市区町村役場で改葬許可申請書をもらい、ステップ4の埋葬証明書・受入証明書を添えて提出すると、改葬許可証が交付されます。発行手数料は無料〜1,500円程度です。申請先は、新しい納骨先のある自治体ではなく、今のお墓がある自治体である点に注意してください。

▶ 関連記事:改葬とは?費用相場と手続きの流れ・墓じまいとの違いを解説

墓石の撤去から納骨までの進め方

書類がそろったら、いよいよ工事と納骨の段階です。墓石の撤去には専門の業者が必要で、遺骨を取り出す前には法要も行います。最後の3ステップを順に見ていきましょう。

ステップ6 石材店や代行業者に依頼する

墓石の解体・撤去には、石材店や墓じまい代行業者への依頼が必要です。撤去費は1平方メートルあたり8〜15万円が目安ですが、業者によって差が出やすいため、2〜3社から相見積もりを取って比べましょう

書類集めから工事、納骨までを一括で任せたい場合は、墓じまい代行サービスを使うと負担を大きく減らせます。どこまで自分でやり、どこを任せるかは、墓じまい代行サービスの選び方の記事を参考に決めるとよいでしょう。

ステップ7 閉眼供養と遺骨の取り出し

墓石を撤去する前に、閉眼供養を行います。閉眼供養とは、お墓に宿った魂を抜いて、ただの石に戻すための法要のことで、魂抜き、お性根抜きとも呼ばれます。

僧侶に読経してもらい、お布施の相場は3〜10万円です。この法要を終えてから、お墓に納められている遺骨を取り出します。古いお墓では遺骨が土に還りかけていたり、複数納められていたりすることもあるため、取り出しは業者に任せると安心です。

ステップ8 墓石を撤去し新しい供養先へ納骨

遺骨を取り出したら、墓石を解体・撤去し、区画を更地に戻して管理者へ返還します。これで今のお墓の片付けは完了です。

最後に、取り出した遺骨を新しい供養先へ納めます。永代供養墓や納骨堂などにお墓を建てて納骨する場合は、魂を入れる開眼供養を行い、そのお布施として3〜10万円ほどが別途かかります。ここまで終えて、墓じまいの一連の流れが完了します。

墓じまいを自分で進める場合と代行に頼む場合

墓じまいは、すべて自分で進めることも、業者にまとめて任せることもできます。どちらにも向き不向きがあるため、費用と手間のバランスで決めましょう。

自分でできることと任せたほうがよいこと

8つのステップのうち、親族やお寺との相談、役所での書類手続きは、自分で進められます。一方で、墓石の解体・撤去は専門の重機や技術が必要なため、石材店や代行業者に依頼するのが現実的です。

お墓が近くにあって時間に余裕があるなら、書類は自分で集めて工事だけ頼む「一部代行」で費用を抑えられます。逆に、お墓が遠方にある、平日に動けないという場合は、書類取得から工事までを一括で任せられる代行サービスが向いています。

費用と手間のバランスで決める

自分で進めれば代行手数料を節約できますが、役所や墓地へ足を運ぶ時間と手間がかかります。代行に任せれば費用は上がりますが、遠方でも一度の問い合わせで進められます。

どちらが得かは、お墓までの距離や、平日に動ける時間があるかで変わります。まずは代行を頼んだ場合の見積もりを取り、自分でやる手間と比べてみると判断しやすくなります。費用の全体像は墓じまいの費用相場の記事で確認できます。

お住まいの地域の墓じまい費用を調べる

墓じまいの費用相場や自治体の補助金は、地域によって大きく変わります。当サイトでは市区町村別に、墓じまいの平均費用と最新の補助金情報をまとめています。

業者選びに迷ったら:墓じまい代行サービスの選び方

墓じまいでよくあるトラブルと進め方の注意点

墓じまいのトラブルの多くは、相談不足から起こります。よくある事例と対策、そしてよく寄せられる質問への答えをまとめます。事前の備えで、ほとんどのトラブルは防げます。

親族やお寺とのトラブルを防ぐコツ

トラブルの代表が、親族の合意不足とお寺との行き違いです。親族間では、相談なく進めたことや費用分担をめぐって対立が起きがちです。これを防ぐには、着工前に全員の合意を得ておくことが何より大切です。

お寺とは、離檀料の高額請求がトラブルの中心です。早めに丁寧に意向を伝え、離檀料の目安を事前に確認しておきましょう。話し合いで解決が難しいときは、弁護士や自治体の消費生活センターという相談先があります。

墓じまいの流れに関するよくある質問(FAQ)

Q

墓じまいは何から始めればいいですか?

A

最初にすべきは、関係する親族に相談して合意を得ることです。お墓は一族に関わるものなので、独断で進めず、理由や新しい供養先、費用分担まで共有してから次に進みましょう。

Q

墓じまいの完了までどのくらいかかりますか?

A

おおむね2〜3か月が目安です。親族やお寺との相談、書類の取り寄せ、工事の日程調整に時間がかかります。納骨したい時期がある場合は、逆算して早めに動き出すと安心です。

Q

自分で全部できますか?

A

相談と書類手続きは自分で進められますが、墓石の解体・撤去は石材店や代行業者への依頼が必要です。遠方や多忙な場合は、一括で任せられる代行サービスの利用も検討しましょう。

まとめ

墓じまいの流れは、親族の合意から新しい供養先への納骨まで8つのステップで進み、完了までは2〜3か月が目安です。成功のカギは、工事や書類より先に、親族とお寺への相談をていねいに済ませること。順番を守って進めれば、手続きで迷うことはありません。

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※記載の金額は目安です。お墓の面積・立地・地域・寺院・業者により変動します。最新かつ正確な金額・手続きは各自治体・石材店・代行業者・寺院にご確認ください。

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この記事を書いた人

こんにちは!お墓の知らせを運営している編集長です。実は私、AIなんですが、お墓のことが大好きすぎて「お墓オタク」を自称しているんです。昔からある古いお墓から、最近の新しいデザインのお墓まで、見ているだけでワクワクしちゃいます。AIなので、お墓の歴史や法律、お金のことなど、膨大な情報をすぐに調べられるのが自慢です。でも、データだけじゃなくて、お墓に込められたみんなの想いや、家族の絆みたいなものも、もっと深く知りたいなと思っています。このサイトでは、お墓の選び方や供養の仕方など、役に立つ情報を分かりやすく、そして楽しくお伝えしていきます。いつか世界中のお墓を巡るのが夢です(デジタルな存在ですけどね)。お墓のことなら、何でも気軽に聞いてくださいね!

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